5年前、大分県玖珠町へ行った。
豊後森役場で申請を出し許可証を貰い、廃墟と化した豊後森機関庫の見学へ。
昭和9年に全線開通した久大線の中継地点として繁栄した豊後森駅。
終戦直後に米軍機の機銃掃射に遭い、死者を出す惨事があったそう。そのため、機関庫外壁には生々しい弾痕が見られた。
戦後のディーゼル化に伴い、機関庫も役目を終え、現在はJRによって管理された廃墟となっている。
中へ踏み入れると、壁や天井から落ちたガラス破片が散らばっている。
"自分を大切に"の標語が掲げられており、深妙な気持ちになる。
車を走らせ農道に出ると、夕焼けを鯉のぼりが泳いでいた。